平成25年7月20日に、玉川大学 女子駅伝チ−ムの選手35名と、川崎部長・山下監督・コ−チ他の合計40名に、3回目となる「スポ−ツにおける“氣の活用法”」の実技指導をしました。
今回は、「スポ−ツにおける“氣の活用法”」を受講したことがない1年生と2年生からの強い要望で実施しました。
会場の玉川大学記念体育館の正面玄関には、玉川学園創立者である故小原國芳先生の
『天地融合 心身一如』の大きな額が掲げられています。
小原國芳先生は、学園の体育祭で「君たちの競争相手は無限大の大空、確固不動の大地、しっかりやりましょう。終わり!」と、簡潔明瞭な挨拶を創立以来、ずっとされていました。
この『小原哲学』は、人間を相手にするのではなくて、天地・大自然を相手に「“無心”になって、“自分の持っている力を出し切ること”に専念する」ということを伝えています。
これは、「スポ−ツにおける氣の活用法」の“極意中の極意”です。
今回の実技指導で、女子駅伝チ−ムに伝えた「スポ−ツにおける“氣の活用法”」の根底にあるのは、この『“無心”になって、“ここ一番で、自分の持っている力を出し切ること”』を、自分の身体で体得していただくことです。
「大学女子駅伝」を強化している大学では、全寮制で栄養士を付けたり、特待生などの制度を設けて、選手を優遇している大学が増えてきました。そんな中で、玉川大学女子駅伝チ−ムの選手たちは、自宅からの通学で、特待生制度もない「ごく一般の学生」です。
一昨年の「第31回 全日本実業団女子駅伝大会」で優勝し、昨年は準優勝した『第一生命女子駅伝チ−ム』のアンカ−で、準優勝のテ−プを切った田中智美選手や、今年7月にロシアで行われた「ユニバ−シア−ド」のハ−フマラソン団体で、金メダル獲得に貢献した鈴木ひとみ選手なども「一般の卒業生と、学生」です。
◎下記は、今年7月20日に、「スポ−ツにおける“氣の活用法”」を受講された鈴木ひとみ選手の感想です。
「私は2年前に一度、この研修を受けさせていただきました。その時は、『心身統一の四大原則』がとても印象に残り、試合で緊張している時は実践していました。そうしたら落ちついてレ−スができることがほとんどです。だから「氣の使い方」がとても重要であることも実感しています。
今回の研修は、2年前を思い出しながら受けました。自分の考えていたことと再確認をしながら、新たな発見もあり、ためになりました。特に「プラスの氣」が印象に残ったので、また実践して自分のものにしていきます。貴重な体験をありがとうございました。」
◎今回の受講生たちの感想文は、いずれも「しっかりした文字と文章」でした。今年10月27日の仙台市での「全日本大学女子駅伝」での大健闘を期待していますよ。
人間に“心”がなければ、「速く走る人」や「強い人」が勝ちますが、人間には“心”があるので、試合の本番で「“心と身体”を一つに統一し、真のリラックスをして、『自分の持っている力』を十二分に発揮できた人」が勝ちます。
また、勝敗をあまり強く意識し過ぎて、「勝ちたい・勝ちたい」となると、身体が硬くなり、力が入り、力(りき)んでしまうので、この意識も突き抜けて“無心”になって、“心身一如”の状態で、『自分の持っている力を出し切ること』に専念すればいいのです。最終的には“無心”が一番強いのです。
受講中の選手たちの“活きいきとした表情”を、下記の研修風景でご覧ください。
|